マイホーム購入には、住宅ローンを利用する方がほとんどだと思います。
住宅ローンの頭金は多ければ多いほどよい?
少なくとも総予算の2割程度は必要?
全額ローンは組めないの?
そんなご質問が多いです。
今回は、マイホーム購入の時、頭金はどれぐらい用意すればいいのか?
を解説していきます。
頭金の「昔」と「今」の違い
昭和や平成初期の時代にマイホームを購入した方からは、
「とにかく自己資金(頭金)はたくさん用意しないと苦しいぞ」
と言う方が多い印象です。
それもそのはずで、昔の住宅ローンの金利は今の金利の数倍高い利率でした。
ちなみに、1994年の住宅金融公庫の基準金利は4.2%です。
今の変動金利は0.6%前後、フラット35の長期固定金利でも1.3%ぐらいですので、約4倍の差があります。
これが、どれぐらい違うかというと、
2500万円を35年返済で借りた場合の比較をしてみます。
金利 | 月々返済額 | 総支払額 | 利息合計 |
---|---|---|---|
4.2% | 113,712円 | 47,759,299円 | 22,759,299円 |
1.3% | 74,120円 | 31,130,629円 | 6,130,629円 |
いかがでしょう。
つまり、2500万円を35年返済で4.2%で借りると、総返済額が4770万円になるということです。1.3%だと3113万円なので1657万円もの差が出てしまうのです。
金利って、怖いですね(怖)
1990年代にマイホームを購入した人が、出来るだけ住宅ローンは少なめに!という気持ちも分かりますね。
低金利時代の今が最高に恵まれていると感じます。
住宅ローン減税
住宅ローン減税という減税措置を使うと、毎年の住宅ローン残高の1%が税金から控除されます。
この制度をざっくり言ってしまうと、毎年のローン残高が多いほどたくさんの控除が受けられるということになります。
つまり、出来るだけ多くローンを組んで、出来るだけ長い返済期間を組んでおけば、毎年最大限節税になるということです。
ということは、出来るだけ頭金を入れないで住宅ローンを組んだ方が得?
と思ってしまいます。
ただし、住宅ローン控除は購入後10年(消費増税の税制優遇で13年)が限度です。さらに、住宅ローンの1%以下しか納税しなくてもいい方はそれ以上は控除できません。
なので、むやみに多くのローンを組んでしまうのが良いわけではありません。
頭金はどれぐらい用意すればいいのか?
住宅ローンの金利もこれだけ安いので、現金は手元に残して住宅ローンをめいっぱい借りるというのもいいですが、銀行も自己資金をいくら用意するかによって、審査の基準も変わってきます。
なので、総費用の5%前後、または100~200万円ほどご用意する方が多いです。
もちろん、決まりはありませんので、多く入れて住宅ローン返済の負担を少なくするのもいいですし、フルローンを組んで低金利のメリットを活かすのもよいです。
物件によっても、借り入れ条件によっても変わってきますので、詳しくはハウスアイビーにてご相談頂ければと思います。